けんたろう日記
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市民厚生常任委員会視察(1日目)
2016年07月19日
本日から新潟市議会市民厚生常任委員会視察。
初日の今日は、さいたま市議会にて、「さいたま市誰もが共に暮らすための障害者の権利の擁護等に関する条例」についてお話を伺い、意見交換をさせていただきました。
新潟市でも、今年4月1日に「新潟市障がいのある人もない人も共に生きるまちづくり条例」が施行されました。
さいたま市では、それよりも5年早く、条例を制定し、障がい者への差別の解消や虐待の防止に取り組んでおられます。
条例施行後に、障がいのある人がタクシーから乗車拒否され、市がそのタクシー会社に連絡したところ、運転手向けの研修会を開いてくれたという事例を紹介してくださいました。
また、相談機関の存在が知られていない、障がいのない人への周知が進んでいないなど、課題が残っているとのことでした。
また、さいたま市には「社会モデル」という概念があり、障害は障がいのある人に存在しているのではなく、社会に存在しているのだということから、あえて障害の「害」の字を漢字で表記し続けているということを教えていただきました。
そして、障がいのある人の権利擁護を話し合うため、専門家による政策委員会とともに、誰でも気軽に参加できる市民100人委員会という場があることもとても参考になりました。
新潟市においても、条例制定が共生社会実現の推進力となるよう、あらゆる分野で障がいのある人とない人とが自然に共生できるまちづくりを進めていく必要があると再認識しました。